SHOWCASE vol.50 カサハラユーコ・夕映えてシアン 2階 6/7-18

SHOWCASE vol.50 

カサハラユーコ 夕映えてシアン

2024年6月7日(金)–6月18日(火)

平日 15:00–20:00（水木休み）

土日祝 13:00–20:00

最終日 19:00 まで

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アトリエ三月2階では1階のchikako adachiに合わせてSHOWCASE vol.50を開催します。

カサハラは染色と刺繍という稀に見る異素材をうまくミックスし、ノスタルジーさを感じるような優しく情緒的な作品を制作します。夕映えてシアンは手数の多いペインティングで描かれる抽象的画面をリズミカルにかつ絶妙な筆の置き方が特徴的です。adachiの絵画的に見る”異素材の出会い””相反する抽象的画面”のそれぞれの側面にスポットを当てました。

この機会に是非ご覧ください。

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カサハラユーコ

1977年生まれ

京都在住

大阪芸術大学工芸学科染織コース卒

着物職人、アートセラピー講師を経て心身の不調をきっかけに2013年より自分自身の作品の制作を始めました。

生地に彩色し、その上から刺繍し、色の響きや重なりを大切にしながら制作しています。飴玉を舐めた時に口の中にじっくり味がひろがるように、見た時に心の中に記憶がじっくりひろがるような、そんな作品が作りたいです。

個展

2016 恵文社一条寺店(Kyoto)

2017 gallery yolcha(Osaka)

2018 gallery アムリタ(Osaka)

2019 アートバルみつ葉(Osaka)

2022 こぐま座α(Chichibu)

2023 こぐま座α(Chichibu)

受賞歴

2017 アートムーブコンクール　アムリタ賞

2023 アートムーブコンクール　AQUA賞

2023 アトリエ三月 Swimmy 2位

2024 アトリエ三月 Swimmy 2位

2024 Emerging Artists Osaka 2024奨励賞

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夕映えてシアン

青森県出身、神奈川県在住。活動テーマは「定義されない複数の芸術」である。様々な素材や手法を柔軟に取り入れながら、自身のこだわりを構成する複数の要素の解明と、それらを統合する独自の表現方法を模索している。近年は、色彩と即興性を制作全般の焦点とし、主にアクリル画やライブペイント、壁画制作を行なう。

【主な展示歴】

2024年

・グループ展『Swimmy』（アトリエ三月/大阪）

・グループ展『NewPower展vol.6』（ギャラリー自由が丘/東京）

・『HandMade In Japan Fes 2024冬』（東京ビッグサイト/東京）ライブペイント

2023年

・2人展『潮目のように』（新宿眼科画廊/東京）

・『KENZAN2023』(東京芸術劇場/東京)

・壁画『colorful flowers』（デザインフェスタギャラリー原宿/東京）

2019年

・『Independent TOKYO 2019』（ヒューリックホール浅草橋/東京）

・『UNKNOWN ASIA 2019』（グランフロント大阪/大阪）

【受賞歴】

・『四谷アートフェスティバル展覧会』(2020 年、東京)　絵画部門 部門賞

・『UNKNOWN ASIA』(2019 年、大阪)　レビュアー 田中乃絵賞

・『iPhoneケース展2019』(2019 年、愛知)　事務局賞

・『ASIAGRAPH2015』(2015 年)　第三部門 準入選  ※映像作品ステートメント

　前もってどのような絵にするかを決めずに、絵の具が乾ききるまでの数時間のあいだ、色彩の調和を感じながら描き進めている。色彩からこれに紐づく記憶を辿るように、制作が収束していく地点を目指す。辿り着いた先で気が付くそれの名前は、風景であったり、生物であったり、身近な人物や物質、感情についてであったりする。これは例えば、「『トマトを描く』と決めて描かれたトマト」よりも、「ある特定の色彩から連想されたトマト」の方がより生々しくなるような、作家自身のポテンシャルを引き出すための動作である。非常に感覚的な作業であり、多くは抽象的な表現となっていく。制作段階では作家個人に閉じているとも言えるだろう。

　しかし、『感覚的』で『抽象的』なこれらの作品群は、本当に個人の中に閉じているのだろうか。あくまで仮定だが、時代や文化を多少なり共有している私たちは、色彩に紐づく記憶も似たように共有しうるのではないだろうか。『分かりにくい』とされがちな抽象的な表現の共感について、色彩という観点でのアプローチを試みている。