山村祥子個展 ほぐす、あわせる 2階 7/19-7/30
山村祥子個展 ほぐす、あわせる
二階 small space
2019年7月19日(金)-7月30日(火)
平日15:00-19:00 土日祝13:00-19:00
水木休み
山村祥子
1984年 兵庫県在住。
都市の消費者生活に焦点を当て、パフォーマンスやインスタレーション、マルティプルの制作などを行う。他者(もの・こと・ひとを含む日常の環境)に関して立ち止まり内省する、敬意や優しさを表すといった他に向かう態度を作家自身そして作品がモデルとなり、問いかけることを大きなテーマとしている。
[略歴]
2010年 カリフォルニア美術大学院 ファインアート学科テキスタイル専攻 卒業
2008年 クリーブランド美術大学 視覚芸術・テクノロジー学科ペインティング専攻 卒業
[個展/二人展]
2019年 二人展「ほぐす」 銀座奥野ビル306号室プロジェクト, 東京
[主なグループ展]
2019年
「都市の幽霊」 GalleryFREAKOUT,東京
2018年
「年末展」 アトリエ三月,大阪
「オル★テラ 3」 妙善寺,東京
「第7回 せんだい21アンデパンダン展2018」 ギャラリーターンアラウンド, 仙台
「OHANAMI」 アトリエ三月, 大阪
「Alumni Exhibition 2018」 クリーブランド美術大学, クリーブランド, U.S.A.
2017年
「年末展」 アトリエ三月,大阪
2016年
「MIGRATION // 移住・渡り」 PINE BROOKLYN, 大阪
2010年
「カリフォルニア美術大学MFA卒業制作展」
2009年
「Degrees of Separation」 Visual Arts and Technologies Coventry Center, クリーブランド, U.S.A.
2008年
「unclothed: A Mixed Media Runway Event for Fashion Week Cleveland 2008」 Sammy's in the Flats, クリーブランド, U.S.A.
「Positioning the Real: The Authentic Artifice」 Cleveland Foundation Center, クリーブランド, U.S.A.
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服は身体保護、所属を表すもの、自分らしさやその時々の気分を表す手段など、現代都市の生活には欠かせない物だ。また、皮膚の拡張、自他との境目、身体内外の境界的存在とも捉えられる。都市においては「ファッション(流行)」という形で各国のファッションウィークに予測される、時代のムード(気分)を司る。その一方、特にファスト・ファッションの台頭で大量生産・大量消費が当たり前となり、環境問題や労働問題などとも結びついている。問題解決の一つとしての批判は必要だが、批判されるシステムの一部として、消費者という立場から内省的に消費と向き合う態度が存在しても良いのではないかと考える。 以前「Looking to Regard(みる)」(2010年)というタイトルで、サンフランシスコの街中で路上に捨て置かれた服を拾い、綺麗にし、自らの不要となった服とともに縫い目をほぐし、コラージュのようにパーツを縫い合わせて再び身に纏う事が出来る作品を制作した。これは最終的にインスタレーションとして展示されたが、この手間がかかる、儀式的なプロセス--つまり、服を「他者」と認識し、その存在を意識し、相互に影響し合うプロセス--が最終制作物と同じくらい重要であることに気づいた。また、なぜ私は服という物にあえて非合理な時間をかけ、敬意を表したがるのか、これは全てのものに魂が宿ると育てられ、また自らもそれを信じてきた私の、日本的感覚から発生したと思われる。このプロセス重視のスタイルは、最近発表した「ほぐす」(2019年)というひたすら服をほぐしていくパフォーマンスや2019年7月公開の「ほぐす、あわせる」にも受け継がれている。
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アトリエ三月では山村祥子個展を開催します。長く制作することと離れて社会人として生活してきた山村にとって制作を再び本格的に再開してからの初めての個展となります。一時期はペインティングなどの表現方法にも挑戦を続けてきましたが今回は再び服を使ったインスタレーション作品の発表となります。この機会に是非お越しください。 アトリエ三月 原康浩
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