新村葉月・水野魔利枝 二人展「柔らかい街」11/19-11/30

新村葉月・水野魔利枝 二人展 「柔らかい街」

企画展:全館

2021年11月19日(金)-11月30日(火)

時間:平日15:00-19:00 土日祝13:00-19:00 水木休み 

/

アトリエ三月では新村葉月・水野魔利枝二人展を開催します。二人はアトリエ三月でも特に注目される作家として近年も数多くの展覧会に出展していただいております。

二人の共通項として挙げられるのが都市や都市のあらゆる場所に残る痕跡などをモチーフ、テーマにして作品を制作しています。

新村はその作品のディティールの通り、日々都市の中で見つけた痕跡、抽象的に見えるシミ、ノイズ、シールの剥がれた跡を写真に撮り、それらをイメージソースとしてまるで都市の壁をそのまま切り抜いてきたような平面作品を制作します。

当初は鉄板を支持体にすることでそこに生じる錆の進行をも絵画作品と位置付けることを模索して制作しておりましたが近年の新しいシリーズではマンションや住宅の外壁をイメージしたGAIHEKIシリーズなどを制作。エッジの効いた都市の建築とは違い、人が住うための柔らかさを持つ外壁を作品に取り入れています。

水野もまた普段から都市のあらゆる痕跡を写真に収めます。それらを「都市のエネルギー」と呼び、デジタルデータ上でサンプリング、コラージュしたイメージをテキスタイルに落とし込みます。

出自がファッションである水野にとって生地やテキスタイルは私たちが生きる上で必要不可欠な身体を包み込む衣類となり、同時に普段都市に住む私たちを包み込んでいる都市の風景をテキスタイルに落とし込むのは彼女にとって必然的なことです。

都心へ通勤する人の衛生都市のことを和製英語でベッドタウンということを隠喩とし、都市のゴミゴミとしてビビッドな色彩を纏ったクッション形の作品を繋ぎ合わせることまさに大きなベッドのような形状になるシリーズ。クッション(cushion)のもう一つの意味、衝撃を和らげるという意味が、作家自身が感じた都市のエネルギーを柔らかく受け止めているように感じます。

両者ともにエッジの効いた作品を制作しながらも女性特有の柔らかさが垣間見れる二人展となっております。

この機会に是非ご覧ください。

アトリエ三月 原康浩

<展示風景>

アトリエ三月

大阪梅田 中崎町にあるギャラリー。アーティストランスペース兼酒場。画家の原康浩が運営しています。現代美術、絵画、イラストレーション、立体表現、アウトサイダーアートなど幅広いジャンルの表現を発信します。

0コメント

  • 1000 / 1000